独身の人の為の保険見直しのポイント~お金の専門家が教える独身の保険見直し

何かのきっかけがないと、保険を見直す事ってないですよね。

保険を意識しながら日々の生活を送ってる人なんて、そうそういないですものね。

さて、今あなたは独身で、保険の見直しに関心を持ったというのには、何かきっかけがあったのでしょうか?

「保険を見直して、保険料が○円ういた!」

「医療保険は必要ない!」

など、気になるワードを目にして落ち着かなくなったとか?

医療も世の中も目ざましく変化していますので、時々保険について真剣に考える時間は、むしろ必要です。

ここでは、独身のあなたが保険を考える時、どのような視点で考えるのが良いか、アドバイスさせて頂きます。

ポイントは以下の3つです。

1、長生きのリスク
2、加入例―保険は人生―
3、資産をふくらます

どうぞ、最後までお付き合い下さい!

長生きのリスク

平均寿命と健康寿命

「平均寿命」という言葉は、皆さんご存知だと思います。

「何才まで生きられるかの平均」

「亡くなった人の平均年齢」

そんなイメージですよね。

正式にはもう少し複雑で、「平均寿命とは0才の平均余命」と定義されています。

従って単位は「才」ではなく「年」なのですが…。

参考URL 平均寿命‐Wikipedia

平均寿命は男性・女性それぞれに発表されますが、どちらも毎年のように過去最高を更新しています。

表1で、最新データである2017年とその前3年間、そして10年前の2007年を比較できるようにしました。

表1 平均寿命の推移                      (単位:年)

男性 女性 男女差
2005年 78.56 85.52 6.96
2006年 79.00 85.81 6.81
2007年 79.19 85.99 6.80
2013年 80.21 86.61 6.40
2015年 80.75 86.99 6.24
2016年 80.98 87.13 6.15
2017年 81.09 87.26 6.17

参考URL
主な年齢の平均余命|厚生労働省
平均寿命、男女とも最高 2017年 男性81.09歳 女性87.26歳 :日本経済新聞

男性より女性の方が長生きですが、この10年の男性の平均寿命の延び方は、女性の1.5倍です。

今や男性の平均寿命も、81年を超えたのですよ。

しかし、上記データはあくまで平均です。もっともっと長生きの人もいるという事です。

テレビでは「人生100年時代」なんて言ってますが、決して大げさとも思えませんよね。

では、「健康寿命」という言葉は知っていますか?

これはWHOが2000年に提唱した概念ですので、まだ新しい概念です。

健康寿命の定義は、以下の通りです。

「健康寿命とは日常的・継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命維持し、自立した生活ができる生存期間のこと」

引用_健康寿命‐Wikipedia

「寝たきりになって家族に面倒をかけてまで長生きするのはイヤ」と言う人に、度々出会います。

実際そう考えている人は多いと思いますが、健康寿命とは、要するにそういう状態にならないで生きられる年齢というイメージですね。

表2に、健康寿命のデータをまとめました。

表2 健康寿命の推移          (単位:年)

男性 女性
2007年 70.33 73.36
2010年 70.42 73.62
2013年 71.19 74.21
2016年 72.14 74.79

参考URL
2016年健康寿命は延びたが、平均寿命との差は縮まっていない~2016年資産における平均寿命と健康寿命の差|ニッセイ基礎研究所

表1の年数から表2の年数を引いてみましょう。

・2013年…男性で9.02年、女性で12.40年、男女差3.38年
・2016年…男性で8.84年、女性で12.34年、男女差3.50年

この平均寿命から健康寿命を引いた期間が、日常的・継続的に医療・介護が必要になる期間という事になりますね。

平均でこれというのは、…長いですよね。

今の比較からは、3年間で両者の開きが、男性は0.18年、女性は0.06年小さくなっている事も分かります。

両者の差が縮まる事が重要で、喜ぶべき事です。

命はそれだけで尊いですが、平均寿命ばかりが延びて健康寿命が延びないなら、生きている本人も辛いはずです。

医療の進歩が平均寿命をどんどん長くするなら、健康寿命は、私達1人1人が健康的な食事や運動を心掛ける事で、長くなるよう努めなくっちゃ!ですね。

今や世界中が国をあげて、健康寿命を延ばす事に取り組んでいます。

生活費


総務省統計局が、単身世帯の家計支出についてまとめています。

データは年齢を3つの階級に分けてまとめられており、2017年の分析結果が下記になります。

(1)単身世帯の消費支出は35歳未満及び35~59歳で実質増加

単身世帯の消費支出を年齢階級別にみると,35歳未満の世帯は155,808円,35~59歳の世

帯は192,311円,60歳以上の世帯は148,358円となった。

前年と比べると,35~59歳の世帯で実質4.4%の増加,35歳未満の世帯で実質2.8%の増

加となった。一方,60歳以上の世帯では実質1.4%の減少となった。

引用_家計調査報告(家計収支編)平成29年(2017年)Ⅲ総世帯及び単身世帯の家計収支 2 世帯主の年齢階級別(単身世帯)

消費支出は以下のような項目に分けて、内訳も示されています。

・食料費
・住居費
・光熱・水道費
・教養娯楽費
・交際費

その中でまず、「保険医療費」に注目してみました。以下の通りです。

・35才未満の世帯は…3,627円、前年度比- 4.7%、構成比2.3%
・35~59才の世帯は…7,046円、前年度比+15.2%、構成比3.7%
・60才以上の世帯は…8,167円、前年度比+ 1.0%、構成比5.5%

次に「教養娯楽費」に注目しました。

・35才未満の世帯は…17,155円、前年度比-14.6%、構成比11.0%
・35~59才の世帯は…21,089円、前年度比- 3.4%、構成比11.0%
・60才以上の世帯は…17,546円、前年度比- 1.4%、構成比11.8%

いずれの年代も最も多い支出は食料費で、全体の約4分の1を占めていますが、60才以上の単身世帯において「教養娯楽費」は、食料費に次いで多い支出です。

他の年代では、2番目が住居費、3番目が交通・通信費で、教養娯楽費は4番目です。

加入例―保険は人生―

さて前章では、生活費に占める教養娯楽費の割合が大きい事が分かりました。

「教養」と付くからには、たんなる娯楽とは違うのでしょうか。

「セカンドライフ」という言葉がありますが、平均寿命が伸びている、健康寿命も伸びている今の時代、セカンドライフは長そうですね。

セカンドライフを豊かなものにするために「生涯教育」に取組めるのは、とても素敵な事ですね。

ですがそのためにはお金が必要で、2017年のデータではその比率が減っていましたね。

保険医療費が増えるのも悲しいですが、教養娯楽費が減るのも悲しいです。

二重の悲しさです。

これが逆だと、心身両方にとって良いのですが…。

さて老後や生活費について、およそのイメージは持っていたという人も、少し具体的になりましたか?

皆さんが老後を迎える頃には、何がどんな風に変わっているか分かりませんが、保険の見直しに当たっては、老後のイメージを持つ事、生活しやすくする事、も重要だと考えます。

これらを念頭において、以下、事例もご紹介しながら、保険の種類ごとに必要か必要じゃないかを考えてみましょう。

事例は見直しばかりではないですが、皆さんの保険見直しのヒントになるかと思います。

26才の女性の例(3大疾病保障保険、年金保険)


結婚願望が全くないと仰っていました。

彼女は、保険の相談をする事自体が初めてとの事でした。

医療保険については、彼女自身も明確な考えを持っていて、加入はしませんでした。

彼女が選んだのは、保障期間終身タイプの3大疾病保障保険と年金保険でした。

3大疾病とは、がん・急性心筋梗塞・脳卒中ですが、万一これらの病気になると、高額な治療費が必要になるのは必至。

それ以外にも、収入が減ったり全く無くなったりする事がほとんどです。

従って、俗に言う大きな病気に対する備えは必要と考えての選択でした。

保障期間終身タイプを選択した理由

①3大疾病のリスクは高齢の方が大きい
②3大疾病にならず将来解約した時、解約返戻率が高いので貯金を兼ねる

3大疾病保障保険・保障期間終身タイプの保険料と解約返戻率について、日本生命の例を見てみましょう。

保障期間を定期にして単品で加入する場合、保障額を500万円以上にしないと加入できない年齢層もあるため、表1は保障額500万円に統一しました。

表1 日本生命、保障期間・保険料払込期間別保険料と、70才時点の解約返戻率

 

 

保険料

払込期間

30才女性 35才男性 40才男性 40才女性 55才男性 60才女性
終身保障 5年 85,020円 86,280円  87,240円 87,005円
60才まで 16,180円 19,325円 24,045円 24,095円 92,050円
終身 10,700円 13,260円 15,265円 13,375円 25,660円 23,160円
70才時点

の解約

返戻率※¹

5年 96.1% 95.6% 94.7% 93.9%
60才まで 84.2% 85.4% 85.8% 84.8% 89.6%
終身 63.4% 63.5%

 

60.7%  59.4%

 

 49.9%

 

52.9%

(80才で解約した場合50.3%)

20年更新

(次の20年間の保険料)

3,330円

(8,980円)

3,875円

(19,215円)

5,825円

(27,165円)

5,720円

(15,075円)

19,215円

(48,380円

但し80才で終了)

15,075円

※¹ 更新の場合、解約金がほとんどありません。従って解約返戻率は、終身保障の場合のみ表示しています。

解約返戻率が、かなり高いですね。

更新型は保険料が安いですが、3大疾病にならず70才で解約した場合は、保障期間終身タイプの方が保険料として消えていった金額が安い事になります。

とは言え、短期間に3大疾病になって給付金を受取った場合、終身保障だと相当多くの保険料を支払った事になります。

45才男性の例(3大疾病保障保険、年金保険)


この男性は、正に保険の見直しでした。

きっかけは、以下の2つでした。

①お父様ががんで他界
②家業をたたんで、会社務めを始めた(収入減少)

どれも大きな出来事です。

こんな大きな出来事がまとまって襲ってくるなんて本当に大変ですが、この2つが組み合わさって襲ってくる事は、意外と多いのかもしれません。

②は逆のパターンも有るでしょうか。

彼は、それまで入っていた死亡保険や医療保険を全て解約していました。

収入が減った事も理由でしたが、ごちゃごちゃと細かく色んな保険に入っていたため煩雑になっていたと言っていました。

保障内容も把握しにくかったし、重複する部分があっても分からないと。

唯一、アフラックのがん保険だけは残していました。お父様の事もあり、がんだけは心配だったからです。

その上で、吟味して本当に必要と思うものに入りたいという気持ちで相談に来たのでした。

結果的に彼が選んだのは、3大疾病保障保険と年金保険でした。

がん保険は、入院・手術・通院・放射線治療などが付いていて実際に役に立ちそうな保障内容でしたが、まとまった一時金は初めてがんと診断された時の100万円だけでしたので、3大疾病保障保険で200万円を補充したのです。

彼が加入しているがん保険は、がん以外の死亡だと死亡保険金はほとんどありませんが、3大疾病保障保険は、3大疾病以外で死亡した場合でもそのままの保障額で死亡保険になります。

更に年金保険が、既に払った保険料にわずかでも利息が付いて死亡保険になりますので、これらを総合的に考えて、今の彼の収入に合った必要最小限にして最善の選択という事になりました。

ちなみに、就業不能保障保険を勧めてみましたが、よくよく考えた末に加入しませんでした。

貯金は200万程度と決して多くはありませんが、独身・住まいが実家でローンも無しという事もあってか、優先順位が低かった訳です。

50才男性の例(終身保険)


長く患っていたお母様が亡くなり(お父様は既に他界)、兄弟姉妹がいないため1人ぼっちになったと仰っていました。

お母様の葬儀を経験したからか、彼は自分が死んだ時の事ばかりを考えていました。

そして自分の葬儀やそれにまつわる一切を仲良しの従兄弟に頼むのだと言い、必要経費と少しばかりのお礼に300万円は遺したいと言いました。

それまで終身保障の死亡保険は100万円しか入っていなかったので、お母様の死亡保険金を活用され、新たに200万円の一時払終身保険に入りました。

なんだか少し辛い話になりましたが、「終活」というもの自体がどういうものなのかを考えた時、私は気付きました。

「死に方を考える事=生き方を考える事」だと。

医療保険

医療保険については、加入する必要がないと考えています。

今あなたが見直しを考えているものが医療保険なら、内容を見直すというより、入る事自体を考え直してみては如何ですか?

今入っている保険が終身保障でなければ、途中解約しても特に損失はありませんよ。

終身保障で保険料払込期間が60才とか65才(或いはそれより短い)といったものは、定期保障のものより保険料が高いので、途中解約すると、何のために高い保険料を払ってきたのか分からないという気持ちになります。

解約金も全くないはずですし…。

それでもどうしても不安という人は、公的医療保険の対象外となる差額ベッド代や食事代をまかなう程度の小さな保障で良いと考えます。

入院給付金日額5,000円のものですね。特約も付けません。

或いは20代~30代前半の人は貯金もそれほど無いかもしれませんから、

①入院となると大変、だから医療保険が必要
②若いから病気にならない、だから医療保険は不要

という2つの考え方があると思います。

どちらと捉えるかはあなた次第なのですが、①だとしたら、貯金が貯まるまでのお守りとして上記で考えたような小さな保障で入るというのも1案でしょうね。

参考までに、幾つかの保険会社の医療保険をご紹介しておきます。

保障期間は終身です。

終身保障でこの位の保険料ですので、10年定期だと、もっと安く入れます。

保障内容
・男性
・入院給付金日額5,000円
・保険料払込期間終身

表3 医療保険、各社保険料比較

オリックス生命「新キュア・サポート」 オリックス

生命

「新キュア」

メットライフ生命「フレキシィS」
入院給付金

支 払い限度日数

60日 60日 60日
 

手術給付金

 

入院中 5万円 10万円 10万円
日帰り 2.5万円 2.5万円 2.5万円
その他の保障

やサービス

先進医療給付金/技術料と同額、通算2,000万円まで 先進医療給付金/技術料と同額、通算2,000万円まで 先進医療給付金/技術料と同額、通算2,000万円まで+

一時金5万円

通算支払限度日数 1,000日 1,000日 1,095日
月払い

保険料

 

35才 3,125円 1,842円 1,812円
45才 4,420円 2,622円 2,537円

引受基準緩和型の保険です。契約日から1年以内の給付金はいずれも記載の金額の50%になります。


40才も後半になると、健康診断の結果表に、チラホラと「H」の表示が出始めます。

血圧、血糖値、コレステロール、HbA1c、そういったところが高い値を示し始めて、このままでは治療が必要になりますよという事ですね。

「要精密検査」なんて初めて書かれて、ギクッとするのもこの頃ではないでしょうか。

ですが少なくとも20代・30代の人は保険の心配より、健康的な生活を送ってほしいと思います。

同じお金を使うなら、心身の栄養のために使って下さい。

□資産をふくらます

年金保険


いつの時代も「貯蓄」は大事ですよね。

特に、1人で生きて行こうと考えるなら、お金がないと命に関わるかもしれません。

そういう意味で、年金保険は加入をお勧めします。

単純に銀行などに貯金するよりお得です。

年金を受取る時には、自分が払った金額を除いた部分、つまり増えた部分については税金がかかりますが、預貯金にかかる利子税よりは少ないです。

また、保険料は年額8万円までですが年金保険料控除としてつかえますので、所得税や住民税も安くなります。

今後は定年の年齢も上がるのでしょうし、受取り開始は65才が良いと考えます。

公的年金の受給額は年々減っているのが現状です。

これからも減るでしょうし、受給開始年齢の引き上げも何度か行われるかもしれません。

それを理由に、国民年金の保険料を滞納する人もいますよね。

しかし公的年金は、生きていれば何才まででも受取る事ができます。

一方、個人的に加入する年金保険は、受給額は自分で決められ、しかも固定です。

けれど受取る事のできる期間は10年や15年などの有期です。

両方の特性を生かして老後資金を増やす工夫をして下さいね。

ただ、今の時代、預貯金の利率が悪いように保険の利率も悪いので、資産形成効果も小さいです。

万一解約なんて事になると、利率が悪い分、尚更、元本割れして戻ってきます。

年金保険には、無理なく続けられる金額でご加入下さいね。

そして収入に余裕ができたら、先に入った年金保険の後に続く期間設定で、もう1つご加入というのも良い方法だと考えます。

まとまったお金を作る

とにかく、まとまったお金を作って下さい。始めはコツコツとやるしかないので、大変かもしれませんが…。

「お金は淋しがり屋だから、たくさんあるところに集まる」というような事を聞いた事はありませんか?

それは、あながち間違いではありません。

まとまったお金があると、例えば、資産形成効果の高い一時払商品を利用する事もできますからね。

「保険」と名が付くと、「セールス」しかも「しつこい」が強くイメージされるかもしれませんが、そんな事に終始する担当者は遠慮なく変えてもらって下さい。

保険にも色んな種類、特性がありますので、知って得する情報がたくさんあります。

先入観を捨てて、情報収集して下さいね。

さて、色々とお話しましたが、人生、何があるか分かりません。

「だから保険!」と、保険会社は言うんですよね。

何かあっては大変と、高額な保険料を払って、大きな保険、複数の保険に入っている人もいます。

確かに保険は、病気になった時や働けなくなった時、大切な人が亡くなった時に、お金という形で皆さんを応援するものです。

そうじゃなく、私が言いたいのは結婚の事です。

独身主義を豪語していた人が突然結婚!なんて事は、しばしば起こります。

その意味でも、健康第一!保険はあくまでサポートです。

どうぞ心身共に健康に暮らす事を大切に考えて下さいね。

健康じゃないと人生も楽しめませんし、余計な費用が掛かりますよ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です