生命保険と解約返戻金で損しないために!知っておきたい解約返戻金の仕組み

解約返戻金で損しないために!知っておきたい解約返戻金の仕組み

さて、こちらの記事では、保険に入る前に必ず知っておきたい解約返戻金についてご説明をします。

解約返戻金(かいやくへんれいきん)とは、簡単に言うと契約を解約した時に戻ってくるお金のことです。

加入する際には、保障内容や月々の保険料について、じっくり検討するかと思います。

そして説明をする担当者がいる場合、それらの点についての説明は十分にしてくれることでしょう。

けれども意外と盲点なのは、「保険をやめたらどうなるの?」という点。

この点を前もって考える人は、案外少ないもの。

生命保険は、10年、20年、30年、一生涯と、契約期間が長いのが一般的です。

商品の特性上、2~3年で保障が終わるという保険はまず目にしません。

けれども長い人生にはライフスタイルの変化で、保険を続けられなかったり、違う保険に入りなおす必要が生じる場合があります。

そんな時にあわてないためにも、この記事では解約返戻金の仕組みから商品ごとの特性まで、ここでは解約の際に損をしないために知っておく情報をご紹介しましょう。

解約返戻金がある保険とない保険がある。

ここでひとつ、大事なことをお伝えしないといけないのですが、すべての保険に解約返戻金があるわけではありません。

解約返戻金がある保険と、ない保険があるのです。

ここでは、その2種類の保険についてのご説明をします。

貯蓄型

こちらは解約返戻金があるタイプの保険です。貯蓄型の保険を「貯蓄性商品」の保険と言ったり、「積立型」と言ったりします。

貯蓄型で支払う保険料は、保険加入者が死亡した際に払われる「死亡保険料」と、保険会社の経費にあたる「付加保険料」、そして被保険者が生存している時に支払われる「生存保険料」の3要素で構成されいます。

保険を解約する際は、「死亡保険料」と「付加保険料」については戻ってきません。

ただし、「生存保険料」は、生きているという条件を満たしているため、返ってきます。

この「生存保険料」とその運用益をあわせたものが「解約返戻金」になります。

掛け捨て型

こちらは解約返戻金がないタイプの保険。

あるタイプの「貯蓄型」と同じく、支払う保険料の中には「死亡保険料」と「付加保険料」はあります。

しかし「生存保険料」はありません。掛け捨て型はこの2要素で構成されています。

解約をする場合は、生存保険料がないのと、付加保険料は必要経費として消費されているため、戻ってきません。

そして、「生存保険料」がないため、保険料は貯蓄型より安く抑えられます。

解約返戻金のある保険・ない保険の種類って、どんなものがあるの?


さてここでは、その貯蓄型の保険と掛け捨て型の保険には、どのような種類があるのかを見ていきます。

多くの場合、大手国内生命保険会社では、様々な種類の保険を組み合わせたセット販売をしています。

そして店舗型の保険ショップでも、提案される時は何種類もの商品を提示すると思います。

それらの保険の提案を受けた際、どの保険や特約なら解約返戻金があるのかを見極めて、自分の望む内容になるのかをより知るためにも、この項目は前もって知っておくべきポイントと言えるでしょう。

解約返戻金がある保険

解約返戻金がある保険の種類は、実は少数派。

この4つのタイプを覚えておけば、「その他は掛け捨て」と思っても大丈夫かと思います。

終身保険

終身保険とは、その名の通り一生涯の保障がある保険。

亡くなった場合に保険金が支払われます。

保険料の払込期間は3つ。

60歳までや70歳までと期間が決まっている「有期(短期)払い」と、一生涯払い続ける「終身払い」、そして保険料を一括で支払う「一時払い」というものがあります。

どの払い込み方でも、一定期間を超えると解約返戻金が支払った保険料を上回ります。

昨今の金利情勢から、上回るまでには長い年月を要することも多いのですが、他の保険と比べ貯蓄性は高いと言えるでしょう。

養老保険


加入時に保険期間と死亡保険金を決め、死亡時でも生存時でも保険金を受け取れる保険。

被保険者が契約期間中に死亡した時には死亡保険金を受取り、生存したまま満期を迎えたら、満期保険金を受け取ります。

ただし終身保険の項にも書きましたが、昨今の市場金利の低迷により、近年は販売停止とする保険会社も少なくありません。

学資保険

子どもの学資を貯める目的の保険です。

満期時に満期保険金が支払われますが、それまでにも中学校入学や高校入学の節目に、お祝い金が出るものもあります。

契約者である親、または祖父母が亡くなった場合は、以降保険料を支払い必要がなくなるものが一般的。

その場合は、保険料が免除されても満期金は支払われるので、遺族の経済的な負担は軽減されます。

個人年金

貯蓄性商品の筆頭とも言えるのは、この個人年金になるでしょう。

基本的に死亡保障はなく、掛けている最中に亡くなった場合は、それまで払い込んだ相当額が、死亡受取人に支払われます。

掛けた額に対する受取率はもっともよいですが、あくまで貯蓄機能がメインであり、死亡保障のためのそなえにはなりません。

解約返戻金がない保険

上の項目以外の保険は、ほとんど掛け捨てタイプと思っておいていいかと思います。

掛け捨ての保険は、時代が求める最新の保障内容を反映するものが多く、これからもこのタイプので新しい内容の保険が出てくると予想されます。

定期保険


あらかじめ決まった期間のみ、死亡保障を用意する保険。

積立の要素がないため、保険料は安く抑えられています。

基本的に解約返戻金はゼロですが、会社や保険商品によっては、解約の数年前に解約返戻金が生じる場合もあります。

例えば国内生命保険会社の10年更新の保険なら、多くの場合更新の約3年前には解約返戻金が生じています。

そのため、保険を下取りして新たなプランに組みなおす場合も、その時期だと下取り価格を有利にすることができます。

収入保障保険

被保険者が亡くなった場合でも、毎月もしくは毎年、遺族に保険金が支払われるという保険です。

亡くなった人の収入の代わりになるため、このような名称になっています。

定期保険のように定まった期間受け取れるようになっているので、保険期間終了に近づくにつれて、総受け取り回数は減少します。

就業不能保険

こちらは、被保険者が一定の「働けない状態」になったら、保険金を決まった期間受け取れるという保険。

「就労不能保険」と言ったりもします。

昨今の障害等級認定者数の増加にともない、各社とも新たに発売するようになった保険です。

ただし働けない状態の基準は、会社によってかなり違いがあるので、ご自身のニーズに合った内容かどうかは、事前によく理解をすることが必要です。

医療

医療保険は今、多くの会社で掛け捨てになっており、解約返戻金はないものが主流です。

ただし保険会社によっては「健康お祝い金」などが出るものもあります。

解約返戻金の種類

前項では、解約返戻金があるタイプの保険と、ない保険についての種類をご説明しましたが、こちらでは、解約返戻金のタイプについてさらに詳しくご説明をしていきましょう。

解約返戻金の種類は3種類あり、それぞれ特長があります。

1.従来型(通常型)
2.低解約返戻金型(解約返戻金抑制型)
3.無解約返戻金型

2と3は、比較的最近できたタイプの保険になります。

低解約返戻金型は、最初に決めた保険料の払い込み満了までに解約をすると、解約返戻金が掛けた額の7割程度しか戻ってこないというもの。

しかし払込満了以降は、解約返戻金がグッと増えるというのが特長の終身保険です。

満期保険金とは違います


解約返戻金とよく混同されるのが、この満期保険金。

簡単にご説明をすると、以下のようになります。

・満期保険金ー死亡することなく契約期間を迎えた際、支払われる保険金
・解約返戻金ー満期や保険期間終了前に解約した場合に支払われる保険金

このように、契約によって決まった期間を満たしているかどうかで、受け取る保険金の種類は違ってきます。

その保険、いつ入った?解約をおすすめしないケースはこれ!

ここまでは主に、「これから保険に入る人」、もしくは比較的最近保険に入った人に向けて書いてきましたが、解約をおすすめしない場合もあります。

それは、平成元年に加入した保険を解約するケースです。

1990年代初頭の、バブル前から直後にかけての保険の予定利率というのは今からでは考えられないほど高水準のものでした。

俗にいう「お宝保険」というものです。この時期に加入した保険は非常に予定利率がよいため、解約の際には十分に検討をしてください。

また、そのような保険でなくても、新しく入る保険に比べて解約する予定の保険のほうが条件がよい場合、将来的には続けたほうが得になる場合も少なくありません。

保険を解約し、新たに入る場合は、長いスパンでの条件をしっかりチェックすることが必要です。

まとめ


ここまで、解約返戻金の仕組みや商品についてご説明をしましたが、多くの場合解約返戻金は支払った保険料より少なくなることがほとんどです。

また解約返戻金がある終身保険であっても、解約返戻金が掛けた額を上回るようになるには、長い年月が必要になります。

けれども冒頭でも書いたように、契約して10年も20年も経つと、誰であれライフスタイルは変改していくもの。

「子どもが生まれたから保険を見直したい「新しい保険に乗り換えたい」など、やむを得ない理由で解約することもあるでしょう。

解約返戻金があるタイプで保険を掛けるか、それともないタイプで掛けるかで、場合によっては数百万円にものぼる差も出てきます。

これから加入する人、現在入っている人でも、保険のことを考えるにあたっては、解約返戻金の項目は必ずチェックする項目と言えるでしょう。

保険の設計書には、必ず保険料の明細が書いてあります。

項目ごとに、単価がいくらかと書いてあるのは、ご存知でしょうか?

後になって後悔しないためにも、解約返戻金が気になるかたはぜひ一度、確認することをおすすめします!

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