県民共済と生命保険の違いやメリット~補償内容や保険料のちがいを解説

テレビや雑誌、インターネットの広告でもおなじみとなっている県民共済。

一般的に生命保険と同じような扱いで加入している人も少なくありません。

どちらも保障という点では大きな差はありませんが、どのように違うかということはあまり知られていません。

そこで、県民共済と生命保険の違いやメリットをここで解説していきます。

県民共済と生命保険の違い

県民共済は組合員からの出資金を募り、共済金として毎月の掛け金となります。

この掛け金は他の組合員に万が一保障が必要になった場合に支払われる仕組みになっています。

県民共済には医師の診断書が必要ではなく、自己申告に基づいて各プランに加入することが可能となります。

また、県民共済では職種の制限がないので、生命保険と比べても加入しやすいことがわかります。

県民共済の特徴

2018年7月現在、39都道府県で取り扱っており、居住か勤務地が対象地域だと加入することができます。

県民共済という名称ですが、東京都だと都民共済、大阪府だと大阪府民共済という名称となります。

非営利団体が元となるので、生命保険会社と比べると、手ごろな掛金で手厚い保障を受けられることから人気があり、平成29年度の総加入件数は2,000万件にも上ります。

主な契約内容は生命共済と火災共済の2つとなります。

民間の生命保険と比較すると保障が少ない傾向にもありますが、同等の保障内容だと十分安いといえるでしょう。

共済金の支払いもスムーズであり、組合員のためにあるということがうかがえます。

生命保険の特徴

金融庁によると、生命保険会社の免許取得者数は41社もあり、各社がそれぞれ数多いプランを販売しているので、どれに加入すればいいのかと考えるだけで非常に頭を悩ませます。

しかし、生命保険は「定期保険」「養老保険」「終身保険」という基本的に3つのタイプから成り、それぞれに種類があり、医療特約などを組み合わせています。

掛け捨て型の定期保険


定期保険は掛け捨てで積立式ではないので保険料が安く、10年間などの一定期間を保障します。

契約期間が終了しても返戻金は発生せず、必要な期間だけ保障してほしいという場合に適しています。

満期保険金を受け取れる養老保険

保障と貯蓄を完備した保険で、保険料は高めになることが多くあります。

高齢化社会に伴い、保険料が安い定期保険が主流となっていますが、かつては生命保険会社の人気商品でした。

満期時には支払った保険料と同額の保険金を手にすることができますが、契約期間は長期間に及びます。

保障は一生涯となる終身保険

契約者が死亡しないと支払われない保険です。

自身は手にすることができませんが、葬儀費用など、いつか必ず発生するお金に代用することができますので、遺族の負担を和らげることができます。

必ず支払われるということで、保険料は割高に設定されています。

誰にでも入れるわけではなく、加入には一定の審査がある

民間生命保険会社に加入するには告知書だけでなく、高額な保障によっては、医師の診査や診断書の提出が必要になるケースがあります。

誰でも入れるわけではなく、高所作業や消防士など、事故や危険性の確立が高い職業の場合には加入できないこともあります。

基本的に保険給付金の支払いリスクが高い人ほど、生命保険会社の審査をクリアできずに加入することはできません。

県民共済のメリット


県民共済と生命保険の特徴を紹介してきましたが、次に県民共済のメリットを解説していきます。

掛金の割に入院から死亡も充実して経済的

総合保障型になると、掛金は1型で1,000円、2型で2,000円、4型で4,000円と分かりやすく、年齢に応じて上がることはありません。

事故や病気で入院しても1日目から共済金が支払われ、後遺障害や重度障害、死亡による保障もなされます。

例えば、総合保障2型の場合、事故による入院だと1日5,000円、交通事故による死亡・重度障害では1,000万円、病気だと400万円が支払われます。

これらの保障は民間の生命保険に加入していると、掛金の2,000円以上は保険料が必要となります。

このことを踏まえると、県民共済は安い掛金で経済的であり、民間生命保険よりも金額以上の保障を受けられることがわかります。

もちろん、契約者の万が一を想定して高額な死亡保障を受けたい場合には、民間の生命保険会社には及びません。

また、県民共済には年度ごとに剰余金が発生すると割戻金があります。

加入者によっては、その月の掛金以上のお金が戻ってくることもあります。

先進医療にも対応

生命保険のテレビCMでもおなじみとなっていますが、プランによっては先進医療にも対応し、万が一高額な医療費にも充実した保障を受けられることが紹介されています。

県民共済にも入院保障2型には先進医療が150万円まで受けられることがあり、総合保障型であっても、医療特約を1,000円の掛金で付ければカバーすることが可能です。

健康保険の適用外となる先進医療ですが、安い掛金で高額医療費にも対応できるのが県民共済のメリットといえます。

熟年型に自動的に継続し、保険料が年齢に応じて上がらない


県民共済では18歳から64歳までの健康な方であれば基本的に加入できますが、65歳以上になると、熟年型として自動的に保障が継続されます(総合保障1型は64歳まで)。

掛金は変わらず、保障内容の金額は下がりが、高齢になるほどは保険料が上がる生命保険に比べるとお得感があります。

県民共済は20歳と50歳でも同じ掛金なので、若い時には損をするという見方もありますが、まだまだ若い世代の人は、各生命保険会社のプランと照らし合わせて検討するのが得策といえます。

一方で、契約者が扶養する18歳未満の子供がいる場合、0歳児からこども型に加入することができます。

こども型は総合保障と医療特約がプラスされた保障となっており、掛金は1型だと1,000円、2型だと2,000円となります。

こども型は入院・手術保障の他にも、先進医療やがんと診断された場合にも共済金が一定額支払われます。

また、第三者への損害賠償や契約者の死亡にも共済金が支払われます。

生命保険会社よりも加入しやすく、共済金の支払いもスムーズ

生命保険に加入する場合には、先述した医師の診査や健康診断の結果といった内容が求められます。

県民共済では申込書の告知欄に記入する項目がなければ、基本的に加入することが可能です。

生命保険会社と比べても保障を受けやすく、加入する場合、告知書での記載だけでなく、健康診断の結果などの詳しい内容を提出する場合があります。

また、ほとんどの病気で共済金が支払われ、生命保険会社の出し渋りのようなこともなく、その手続きも迅速です。

生命保険のメリット


県民共済のメリットを解説してきましたが、生命保険にも県民共済にはないメリットがありますのでみていきましょう。

保障が充実して安心

県民共済では安い掛金で一定の保障が受けられることがメリットとしてありますが、一家の大黒柱が病気になって死亡した場合、400万円しか共済金を受け取ることができません。

これから育ちざかりの子供を抱えている場合、残された家族は満足な生活を送ることが難しくなってしまいます。

生命保険の死亡保険には短い契約金でも1,000万円の保障を得られるプランがあります。

貯蓄性がありませんので、県民共済よりも安い保険料で同等以上の保険金を受け取ることが可能となります。

一生涯の保障を確保

県民共済の優れているところは、年齢に応じて掛金が上がらないところです。

しかし、保障は一生涯ではありませんし、65歳以上は加入することができませんし、熟年型になると一気に保障内容は下がってしまいます。

民間生命保険会社のプランでは、一生涯の保障を謳っていることがあり、高齢者でも加入できることがあります。

終身保険の場合、定年の60歳で保険料の払い込みが終わっても、保障は継続されますので安心感があり、高齢になってがんや病気のリスクが大きくなるにつれて充実した保障を継続できるのは魅力的といえるでしょう。

若い人は保険料が安くて充実した保障を受けられる

生命保険のプランでは若い内に加入するほど保険料を抑えることができます。

これは貯蓄性があるプランでも同じことがいえます。

病気や死亡のリスクが高くなる、高齢に近づくにつれて保険料が上がりますので、若いときに加入するのは得策といえます。

若い内から継続して保険料を支払った場合、年齢によっては県民共済の方が掛金と共済金の面で得をすることが考えられますが、20代後半や30代になると結婚や出産など、家庭環境が大きく変化する時期でもあります。

子供が小さいときには、将来を見越して保険料が安い内に、高額な保障を受けられるプランに加入することも可能です。

県民共済と死亡保険で万が一に備えることも可能


県民共済と生命保険には双方にメリットやデメリットがあります。

どちらを選択すればいいのか悩むことが絶えない人もいるでしょう。

実際に県民共済に加入している人であっても、死亡保障で心配になることは十分考えられます。

死亡保障のことだけを考えると生命保険に傾きそうですが、医療保障で考えると、一般には県民共済も十分な保障といえます。

民間の生命保険ではほとんどのプランで年齢とともに保険料が増えていきますので、掛金が一定の県民共済は毎月の家計が把握しやすく、魅力的に見えてきます。

毎月の掛金を抑え、死亡保障も充実したい場合、生命保険と県民共済を同時加入することも考えられます。

一社での生命保険で同額の保障を受けるよりも毎月の出費を抑えられます。

ただし、死亡保障の定期保険では契約期間が満了になり、保障期間終了後には別のプランに切り替えることを考えなくてはなりません。

まとめ

県民共済と生命保険の違いには、「保険料(掛金)の安さ」「加入しやすさ」の2点が主に挙げられます。

県民共済の特徴やメリットとして、

・掛金が一定で安い
・加入に職業は関係なく、医師の診査も必要ない
・年齢に応じて掛金が上がらない
・共済金の支払いがスムーズであることが挙げられます。

生命保険の特徴やメリットとして、

・プランによっては一生涯の保障を確保
・安い保険金と短い保障期間でも高額の死亡保険金が入る
・若い内は保険料が安い
・さまざまなプランから選べることが挙げられます。

県民共済と生命保険のどちらかを選択するとなると、しっかりと保障内容や今後の家族プランを把握し、満足のいく保障を受けられるように努めましょう。

組織が異なりますので、掛金が安い県民共済と生命保険の死亡保険を同時に加入することも可能です。

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