メディフィット収入保険のメリットとデメリットをFPが解説

「メディフィット収入保障」、引受け保険会社は住友生命グループのメディケア生命株式会社です。

ここでは「メディフィット収入保障」について、特徴と評判、メリットとデメリットをお話します。

ポイントは以下の通りです。

特徴

1、20才~70才まで
2、最短で55才まで、最長で80才まで
3、収入保障年金
4、高度障害年金
5、年金支払保証期間
6、無配当、解約金・満期金なし
7、保険料の払い方
8、高額割引制度適用
9、更に割引
10、3大疾病保険料払込免除特約
11、リビング・ニーズ特約

メリット

1、上皮内がんも対象
2、手術要件
3、年金の受取り方は選択肢が多い
4、年金支払保証期間
5、広い年齢範囲
6、クレジットカード払い

デメリット

1、公的制度とは非連動
2、喫煙者の保険料割引制度
3、受動喫煙の影響
4、低料化は限定的
5、対面販売限定

では参ります。

特徴

20才~70才まで

加入可能な被保険者の年齢範囲は、満年齢で20才~70才までです。

満年齢は契約日時点の年齢です。

その後は毎年、契約応当日に1才ずつ年齢が増すと考えます。

決して被保険者の誕生日ではありません。

契約応当日とは、契約日が仮に8月1日だとすると、毎年の8月1日の事を言います。

尚、契約者の年齢範囲は、下限は20才以上ですが、上限はありません。

最短で55才まで、最長で80才まで

保険期間及び保険料払込期間は、満年齢で55才~70才満了、75才満了、80才満了から選べます。

しかし最低限必要な保険期間というのがあり、加入時の被保険者の年齢によっては60才未満などの若い年齢が選べません。

被保険者の年齢が毎年の契約応当日に1才ずつ増すと考えるのは前述の通りです。

従って保険期間及び保険料払込期間は、被保険者がその年齢に達する年の契約応当日の前日までになります。

上記の例で言うなら、7月31日までですね。

収入保障年金

保険期間中に被保険者が死亡した場合に、受取人に支払われる年金が収入保障年金です。

契約内容を決める際に年金月額を決めます。

金額は5万円から1万円単位で選べます。

最高額は死亡保障に換算して1億5,000万円です。

保険期間が30年だとすると、

1億5,000万円÷12÷30=41,66…万円

契約できる金額は1万円単位なので、この例では41万円というところでしょうか。

受取れる日は、第1回は収入保障年金の支払事由に該当した時ですが、第2回以降は、第1回の収入保障年金の支払事由に該当した日の月ごとの応当日です。

例えば、支払事由に該当した日が2月3日だったとすると、毎月3日に年金が受取れるという事ですね。

年金が受取れる期間は、保険期間満了までです。

保険期間満了まで年金が受取れるとはどういう事なのか、次のような保障内容で確認してみましょう。

・保険期間満了年齢60才、
・年金月額20万円
・責任開始日4月1日

①被保険者30才で死亡、第1回の収入保障年金の支払事由に該当した日2月3日の場合

被保険者が30才の年 …20万円×2回(2月3日と3月3日の分)=40万円
翌年~保険期間満了まで…20万円×12回×30年=7,200万円
合計受取額7,240万円

※保険における1年の区切りは、契約者や被保険者の誕生日ではなく契約日でしたね。

従って支払事由に該当した年に受取れる年金は、その直後の4月1日までの月数分ですね。

②被保険50才で死亡、第1回の収入保障年金の支払事由に該当した日10月3日の場合

被保険者が50才の年 …20万円×6回(10月3日~翌年3月3日の分)=120万円
51才~保険期間満了まで…20万円×12回×10年=2,400万円
合計受取額2,520万円

なかなか面白いですね。

保障内容は変わらないままなのに、受取れる年金総額が異なります。

また収入保障年金は、月々受取る以外に以下のような受取り方もできます。

①まとめて一時金で受取る
②初めは月々受取り、後に残りを一時金で受取る
③初めに一時金でいくらか受取り、残りを月々受け取る

①、②について補足します。

年金は長い期間かけて受取るからこそ、満額を受取れるのです。

一時金で受取ってしまう場合は、将来の年金の、その時点の現価になります。

受取る時期が早いと現価は膨らんでいないので、一時金としての受取額は減ります。

③についての補足です。

これは、先に一時金で受取る分、年金月額を減らすという考え方です。

年金で受取る期間が固定ですから、当然そうなりますよね。

例を示します。

・収入保障年金を10年間、受取る事になった
・年金月額20万円を17万円にする

初めに受取る一時金の額…3万円×120回分=360万円
年金総額…17万円×12回×10年=2,040万円

この場合の注意点は、年金月額を17万円にする事が優先される点です。

つまり、①、②同様、ここでの一時金の額も、20万円というそもそもの年金に対するその時点の現価相当額と17万円との差額の合計になります。

従って実際の一時金の額は、上記の計算の360万円より少なくなります。

高度障害年金


保険期間中に、被保険者がメディケア生命の定める高度障害状態になった時、被保険者に高度障害年金が支払われます。

被保険者が死亡した時に受取人が受取るのが収入保障年金なので、収入保障年金と高度障害年金は重複して支払われる事はありませんよね。

また収入保障年金と高度障害年金は、年金月額や保険期間、保険料払込期間といった契約内容も当然、共有する事になりますね。

高度障害年金が支払われる日は、第1回の高度障害年金の支払事由に該当した時ですが、第2回以降は、第1回の高度障害年金の支払事由に該当した日の月ごとの応当日です。

これも、収入保障年金と同じ考え方です。

年金が受取れる期間は保険期間満了までで、受取れる年金総額のイメージも収入保障年金と同じです。

年金を一時金として受取る事ができる点、一時金の受取りパターンが3つある点、金額の算定の仕方、全てが収入保障年金と同じです。

年金支払保証期間

年金支払保障期間というのがあります。

契約内容の1つで、2年か5年を選びます。

当然それによって保険料は変わります。

年金支払保証期間とは、年金の支払い理由が発生した日が保険期間満了の日に近かった場合に、満了日を超えて、少なくともこれだけの期間分は年金を支払いますよという期間です。

具体例を示します。

・年金支払保証期間5年
・保険期間満了60才
・59才で被保険者死亡

この場合、保険期間満了までは1年しかありません。

しかし年金支払保証期間を5年に設定しているので、保証期間満了に関係なく5年分の年金は受取る事ができます。

無配当、解約金・満期金なし


この保険には配当金は付きません。

解約返戻金や満期金もありませんので、掛け捨てです。

保険料の払い方

保険料は口座振替です。

月払い、半年払い、年払いから選択できます。

月払いのみ、クレジットカード払いもできます。

前納は一切できません。

保険料は保険期間満了まで変わりません。

尚、保険料は一般生命保険料控除の対象になります。

高額割引制度

契約内容が一定の条件を満たす場合、保険料が割り引かれます。

その要素となるのは、以下のものです。

・年金月額
・年金支払保証期間

割引のボーダーラインは被保険者の加入年齢でも変わってくると思います。

保障を充実させれば保険料が上がると思われがちですが、あと少しで高額割引が適用されるという場合は、保障を充実させて割引対象になる方が保険料は安くなります。

契約内容を決める際は、その辺を確認してみて下さいね。

もう1つの割引制度

もう1つ割引制度があります。

その要素は以下のものです。

・喫煙の有無
・BMI(肥満度を示す数字)、BMI=体重(㎏)÷{身長(m)²}
・血圧値

以上3点で被保険者の状態を判定し、保険料を割り引くという制度です。

保険料率は、非喫煙者優良体料率、非喫煙者標準体料率、喫煙者料率の3段階になります。

どの料率が適用されるか、最初の「ふるい」は喫煙です。

喫煙している人は、保険料が最も高くなる喫煙者料率になります。

喫煙していない人のみ、BMIと血糖値によって、他の2段階に分けられます。

被保険者の加入年齢にもよりますが、最も保険料が安い非喫煙者優良体と最も保険料が高い喫煙者とでは、1.5倍近い違いが出ます。

3大疾病保険料払込免除特約


付ける事ができる唯一の特約です。

付けると、その分、保険料は高くなります。

3大疾病とは、がん、急性心筋梗塞、脳卒中です。

これらの病気になった場合、3大疾病保険料払込免除特約を付けていれば、以後の保険料は払わなくてもよくなります。

勿論、保障はそのまま続きます。

保険料の払込が免除される要件は、それぞれの病気で以下のように異なります。

・がん

①契約自体の責任開始日からその日を含め91日目以降に初めてがんと診断確定された時
②上皮内がんも対象

・急性心筋梗塞

①治療目的の公的医療保険制度対象手術を受けた時
②初診日から数えて60日以上、労働の制限を必要とする状態が継続したと診断された時

・脳卒中

①治療目的の公的医療保険制度対象手術を受けた時
②初診日から数えて60日以上、言語障害、運動失調、麻痺などの後遺症が継続したと診断された時

リビング・ニーズ特約

リビング・ニーズ特約とは、余命6か月以内と判断される時、先に年金を受け取れるという特約です。

この特約を付けても付けなくても、保険料は変わりません。

リビング・ニーズ保険金は以下のように決められています。

・請求日から6か月後の年金の現価相当額

現価相当額とは、将来の年金を支払うために必要な、その時点の金額の事です。

・請求日の6か月後の月単位の応当日における年金の現価相当額か3,000万円の、どちらか

小さい方。

・現価相当額の全部でも一部でも、請求可

リビング・ニーズ特約については、その他にも以下の決まりがあります。

・リビング・ニーズ保険金の支払いは1契約につき1回のみ

この1回の支払いをもって、リビング・ニーズ特約は消滅します。

・保険期間満了まで1年以内の場合、リビング・ニーズ保険金の請求はできません。

・収入保障年金または高度障害年金を受け取っている場合、リビング・ニーズ保険金は支払

われません。

・リビング・ニーズ保険金が支払われた時、主契約は消滅または減額されたものとなります。

評判


この保険を選んだ人の評価をご紹介します。

・なんと言っても保険料払込免除の要件が緩いので安心。
・保険料が比較的安い。
・保険料がずっと変わらないので安心。
・年金を受取る事になった場合、保険料の支払いがなくなるので安心。
・リビング・ニーズ特約もあって安心。
・掛け捨てなのが気がかり。

メリット

上皮内がんも対象

3大疾病保険料払込免除特約では、上皮内がんも対象です。

上皮内がんとは、粘膜層にのみ見られる、がんの極めて初期段階のものです。

健康診断をまめに受けていれば大腸がんや子宮頸がんの種類で発見される場合が多いです。

上皮内がんの段階で治療(切除)すれば、治癒率100%と言われるものです。

保険料払込免除特約にがんにかかった時が含まれていても、上皮内がんでは保険料免除にならない保険会社が多いです。

従って上皮内がんで保険料免除になる事は、「メディフィット収入保障」の大きなメリットと言えます。

手術要件

同じく3大疾病保険料払込免除についてです。

急性心筋梗塞と脳卒中においては、治療目的の公的医療保険制度対象手術を受けた時点で保険料の払込が免除されます。

労働制限や麻痺が60日継続しなくてもです。

医療の進歩で、労働制限や麻痺の継続も短くなっている現実がありますので、これもなかなか有難いですね。

年金の受取り方は選択肢が多い


年金の受取り方に選択肢が多いのは、良いですよね。

一時金で受取る事ができ、しかもその受取り方に3つのパターンがあるという事。

人生何があるか分かりません、自分達が自分達の暮らしを守るために掛けていた保険は、その時の最善の選択に活用できるものであってほしいですものね。

年金支払保証期間

年金支払保証期間があるのは有難いですよね。

万一、保険期間満了間近で収入保障年金または酵素障害年金の支払い対象に該当した時でも、2年分か5年分は年金が受取れるのですからね。

もしこの保証が無かったら、支払い対象に該当したにもかかわらず、極端な話、数ヶ月分しか年金が受取れないなんて事になるのですからね。

広い年齢範囲

被保険者の加入可能な年齢範囲、上限が70才までというのは、広いですね。

更に契約者に関しては、下限は20才ですが、上限はありません。

クレジットカード払い

月払いのみになりますが、クレジットカード払いができるのは良いですよね。

半年払いや年払いにすれば保険料が割り引かれると分かっていても、月払いの方がやりくりし易いという人には朗報ですよね。

低金利のこのご時世、私の知る限り、年払いの割引率よりクレジットカードのポイント還元率の方が高い事が多いです。

デメリット

公的制度とは非連動


高度障害年金の支払事由である所定の高度障害状態・所定の障害状態の判定は、メディケア生命株式会社の約款に基づいて行われます。

身体障害福祉法などに定める障害状態や、公的介護保険制度の要介護認定基準などとは異なります。

つまり、公的制度の判定では高度障害年金を受けられる基準に達しているのに、保険会社の支払要件には該当しないという事が起こり得るという事です。

公的制度と連動していないのは、分かり難いですし、トラブルにもつながりかねませんよね。

喫煙者の保険料割引制度

喫煙者には、喫煙歴・BMI・血圧値による保険料の割引が全くありません。

喫煙者と判定されるだけで、BMIや血圧値がどんなに良好でも、保険料率は最も高いランクになります。

それほど煙草の健康被害が大きいという事なのでしょうけれど、その差による保険料の違いの大きさを考えると、もう少しなんとかなると嬉しいですよね。

受動喫煙の影響

被保険者が喫煙者なのか非喫煙者なのかは、専用の喫煙検査キットで唾液を調べて判定します。

被保険者自身に喫煙歴が無くても、受動喫煙のせいで喫煙者と判定されてしまうケースもあるとの事です。

そうなると保険料は最も高いランクになる訳で、なんとも納得が行かないですよね。

低料化は限定的

近年、死亡率が低下しています。

医療の進歩や健康志向の高まり、生活環境の向上など理由は様々でしょう。

それを直ちに反映し、全体的に保険料を安くした保険会社があります。

それに対し「メディフィット収入保障」は、被保険者の喫煙歴・BMI・血圧値で保険料率を振り分けますね。

これは言い方を変えれば、死亡率の低下の恩恵にあずかれるのは病気のリスクの少ない人だけという事になります。

「健康な人は保険料が安くなる」と宣伝している保険会社は他にもありますが、その宣伝文句に躍らされてはいけません。

何度も言いますが、全体的に保険料を安くしている保険会社もあるのですよ!

対面販売限定

「メディフィット収入保障」は対面販売のみです。

今は、インターネットで申込みができたり郵送で申込書をやり取りして加入できる保険も多いですが、「メディフィット収入保障」にはそういう取扱いはありません。

保険ショップは勿論、銀行でも取扱っていますので、そちらへ出かけて行って申込みます。

これは、喫煙の有無で保険料が変わる事に関係しているのでしょうか?

保険料の見積もりに当たり、喫煙歴の検査が必要ですからね。

申込みができる銀行などには、検査キットが常備されているとの事ですが、ちょっと不便かもしれませんね。

或いはネットや郵送より安心と思えるか。

これは皆さん次第ですが…。

まとめ


以上、「メディフィット収入保障」について一緒に確認してきましたが、如何でしたか?

「自分で調べてみたけどよく分からない点が有った」という人の一助となったなら嬉しいです。

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