FPがニッセイ学資保険をシミュレーションで解説する5つのメリット

子供の将来の教育資金を貯めるのに人気の学資保険。

しかし2013年、2017年と2度に渡る金融庁の標準利率の引き下げで、その人気勢力図は大きく変わりました。

そんな中、相変わらず高い人気を誇っているのはズバリ「返戻率」の高い学資保険商品ばかりです。

返戻率とは預けたお金がどれくらい増えて戻ってくるかを示す比率。

超低金利時代の現代ですから、少しでも多くお金が増える学資保険が人気になるのは当然のことです。

今回取り上げる「ニッセイ学資保険」もそんな人気の学資保険の一つ。

ただニッセイ学資保険の魅力は返戻率だけではありません。

・高い返戻率
・最短5年の短期払いが可能で更に返戻率アップ
・選べる受取時期
・配当金がありインフレに強い
・育児相談ホットラインが活用できる

子供の教育資金をしっかりと貯め、子育てに役立つメリットが5つもあるのです。

この記事ではそんなニッセイ学資保険の5つのメリットと3つのデメリットを、シミュレーションを交えながら徹底解説。

あなたのご家庭がニッセイ学資保険に向いているかどうかが確実に分かるようになっています。

どうぞ最後までお付き合いください。

ニッセイ学資保険5つのメリット

ここではニッセイ学資保険が多くの人に選ばれる理由、5つのメリットを解説します。

1 返戻率が高い

ニッセイ学資保険の最大のメリットは、なんといってもその高い返戻率です。

返戻率が100%を切り、元本割れをする学資保険も多い中、依然としてトップクラスの返戻率を誇っています。

シミュレーションをして確認してみましょう。

契約者(親)男性30歳 被保険者(子供)0歳 基準保険金額100万円(受取総額300万円) こども祝金なし型 支払期間18歳まで

月払保険料 ¥13,350
支払保険料総額 ¥2,883,600
受取金総額 ¥3,000,000
返戻率 104.03%

返戻率にして104.03%、金額にして約12万円も増える計算になります。

超低金利時代の現代において、これは大きなメリットです。

2 最短5年の払込期間があり 返戻率をアップできる

保険料の払込期間は短ければ短いほど、返戻率がアップします。

保険会社は契約者から預かった保険料を運用して増やし、将来学資金として返還します。

そのため早めに全てのお金を受け取ったほうが大きく運用でき、返戻率が上がるというわけです。

以前は究極の短期払い、「一時払い」という支払い方法がありました。

これは契約の際に一気にまとめて保険料を支払ってしまうというものです。

当然返戻率は最高になります。

ところが超低金利時代が続き、そこまでの高い返戻率をキープするのは難しくなってしまいました。

そこで一時払いや極端な短期払いができる学資保険はどんどん無くなっていったのです。

そんな状況の中、ニッセイ学資保険は

・5年
・10年
・17年(早生まれや推薦入試・AO入試対応のため)
・18年

という4つの払込期間を用意しています。

それでは払込期間でどれくらい返戻率が変わるかをシミュレーションしてみましょう。

契約者(親)男性30歳 被保険者(子供)0歳 基準保険金額100万円(受取総額300万円) こども祝金なし型

払込期間 5年 18年
月払保険料 ¥46,060 ¥13,350
支払保険料総額 ¥2,763,600 ¥2,883,600
受取金総額 ¥3,000,000 ¥3,000,000
返戻率 108.55% 104.03%

学資年金の支給が始まる18歳まで払込をする18年払いの104.03%でも充分に高い返戻率ですが、5年の短期払いでは実に108.55%、金額にして約24万円も増える計算となります。

ただ支払保険料の総額は少なくなりますが、5年という短期間で支払いを終えるため、月々の保険料がかなりの高額となっています。

高い返戻率も魅力ですが、払い続けることができるかどうか、しっかりと計画を立てることが重要です。

3 選べる受け取り時期


小学校から大学までずっと公立で通す子供もいますし、附属小学校に入学し、大学までエスカレーター式に進学する子供もいます。

また最近では海外に留学する子供も増え、進路は多様化しています。

進路が違えば、教育資金が必要なタイミングも異なります。

そこでニッセイ学資保険では、2つの受取プランを用意して、そのニーズに応えています。

・こども祝金なし型

教育資金の約半分は、大学入学時と後の4年間で必要になると言われています。

その負担の大きな大学生活をカバーするのが「こども祝金なし型」です。

大学入学にあたる年齢から毎年1回、合計5回、学資年金を受け取れるプランです。

・学資金の受取時期と金額(基準保険金額100万円の場合)

年齢 18歳 19歳 20歳 21歳 22歳
学資年金額 100万円 50万円 50万円 50万円 50万円

受取総額は300万円となります。

・こども祝金なし型のメリット

こども祝金なし型のメリットは、高い返戻率です。

こども祝金あり型に比べ、預かった保険料を18年間運用できるため資金を大きく増やすことができ、返戻率を高くすることができます。

・こども祝金なし型のデメリット

子供が大学に入学する18歳まで学資年金は支払われませんから、その間の教育資金については他の方法で貯金をしておくか、月々の家計から捻出しなくてはなりません。

お金が固定化されてしまい、動かせなくなってしまうのがこども祝金なし型のデメリットです。

・こども祝金あり型

小・中・高で私立校へ入学した場合など、大学入学前にも大きな教育資金が必要な場合もあります。

そんなニーズに応えてくれるのが、ニッセイ学資保険の「こども祝金あり型」です。

大学入学にあたる年齢から毎年1回、合計5回受け取れる学資年金に加え、小・中・高の入学の時期にもこども祝金を受け取れるプランです。

・学資金の受取時期と金額(基準保険金額100万円の場合)

年齢 小学校入学 中学校入学 高校入学
こども祝金額 20万円 20万円 20万円
年齢 18歳 19歳 20歳 21歳 22歳
学資年金額 100万円 50万円 50万円 50万円 50万円

受取総額は360万円となります。

・メリット

親が予め子供の進路を考えていても、本人の希望でどのように変化するかは分かりません。

そんな時、子供の成長に合わせて教育資金を受取ることができるこども祝金あり型は、柔軟に対応できるというメリットがあります。

・デメリット

保険料の払込を始めて数年(小学校入学時)で最初のこども祝金を支給しなくてはならないため、保険会社としてはまとまったお金を安定して運用し続けることができません。

そのため、こども祝金なし型に比べ返戻率が低くなるというデメリットがあります。

またこども祝金あり型の場合、短期払いである5年・10年払いを選択することができません。この点も返戻率が不利になることにつながります。

・こども祝金あり型・なし型 比較シミュレーション

こども祝金の有無でどれくらい返戻率が変わるのでしょうか。シミュレーションして確認してみます。

契約者(親)男性30歳 被保険者(子供)0歳 基準保険金額100万円(受取総額:こども祝金なし型300万円、こども祝金あり型360万円)  支払期間18歳まで

こども祝金なし型 こども祝金あり型
月払保険料 ¥13,350 ¥16,300
支払保険料総額 ¥2,883,600 ¥3,520,800
受取金総額 ¥3,000,000 ¥3,600,000
返戻率 104.03% 102.24%

受取総額が違うので、単純に保険料の多少では比較できませんが、返戻率にして2%弱の差がでてきます。

4 配当金がありインフレに強い


配当金とは、保険会社の運用がうまくいった場合、その利益の一部を契約者に還元するというものです。

契約者にとっては嬉しい仕組みですが、保険会社にとってはせっかく利益が出ても満期の学資金以外にお金を還元しなければならないので負担になります。

そのため配当金の付く学資保険はあまり多くありません。

その点ニッセイ学資保険には配当金がついています。

固定金利のため、バブルのような高金利時代やインフレに弱いのが学資保険のデメリットです。

しかし高金利時代になれば運用がうまくいき、配当金がたくさん出る可能性が高くなるので、そのデメリットをカバーできます。

インフレもある程度カバーできるのがニッセイ学資保険のメリットと言えます。

5 育児相談ホットラインを活用できる


ニッセイ学資保険の契約者は「育児相談ホットライン」を利用することができます。

これは365日24時間相談料無料で、小児科医、看護師・保健師、管理栄養士といった子供の健康や育児に関するプロに相談ができるというサービスです。

例えば夜中に子供が高熱を出し、急に吐いてしまった場合、育児相談ホットラインに電話すれば、夜間診療をしている医療機関を案内してもらえます。

また離乳食を始める時期や量などの相談に乗ってもらうことも可能です。

特に初めて子供を持った両親は子育ても手探り状態で、常に不安を抱えているものです。

そんな新米パパ・ママを助けてくれる、安心できるメリットです。

ニッセイ学資保険のデメリット

メリットの多いニッセイ学資保険ですが、デメリットも存在します。注意すべき点として見ていきましょう。

受取総額が300万円以下は返戻率が下がる


受取総額が300万円以下(基準保険金額100万円以下)の設定だと、返戻率が下がります。

ある程度まとまった金額を運用し、高い返戻率を実現するためです。

契約者(親)男性30歳 被保険者(子供)0歳  こども祝金なし型 支払期間18歳まで

基準保険金額100万円 基準保険金額90万円
月払保険料 ¥13,350 ¥12,285
支払保険料総額 ¥2,883,600 ¥2,653,560
受取金総額 ¥3,000,000 ¥2,700,000
返戻率 104.03% 101.75%

2%以上返戻率に差が出てきます。契約する際には気をつけておきたいポイントです。

契約可能年齢の制限が厳しい

ニッセイ学資保険の最大のデメリットは、契約可能年齢の制限が厳しいということです。

こども祝金なし型でも、払込期間が17年又は18年で被保険者(子供)の年齢が3歳を超えると、40歳までしか契約できません。

こども祝金あり型にいたっては、子供が2歳まで、契約者も39歳までしか契約することができません。

晩婚化が進み、出産年齢も高年齢化している現在、この制限は非常に厳しいものといえます。

こども祝金なし型

保険料払込期間 被保険者(子供)年齢 契約者年齢
学資年金開始年齢まで
(17年又は18年)
0~2歳 男性18~45歳
女性16~45歳
3~6歳 男性18~4 0歳
女性16~40歳
10年 0~2歳 男性18~45歳
女性16~45歳
3~6歳 男性18~44歳
女性16~44歳
5年 0~2歳 男性18~67歳
女性16~67歳
3~6歳 男性18~60歳
女性16~60歳

こども祝金あり型

 保険料払込期間 被保険者(子供)年齢 契約者年齢
学資年金開始年齢まで
(17年又は18年)
0~2歳 男性18~39歳
女性16~39歳

払込免除特約の対象が死亡時のみ


契約者に万が一の事があった場合、以後の保険料の払込が免除される払込免除特約は学資保険の大きなメリットです。

この「契約者に万が一の事があった場合」を、一般的な学資保険では以下の3つの状況と想定しています。

1 保険期間中に契約者が死亡した時

2 保険期間中に所定の高度障害状態になった時

3 保険期間中に所定の不慮の事故により、事故日から180日以内に所定の身体障害の状態になった時

ところが、ニッセイ学資保険の場合、1の死亡した時にしか払込免除特約が適用されません。

返戻率を少しでも上げるための方策とも考えられますが、これは大きなデメリットです。

ニッセイこども保険との違い

日本生命には子供を対象とした保険として、このニッセイ学資保険の他に、「ニッセイこども保険」という商品があります。

この2つの保険商品はどのように違うのでしょうか。

学資保険には貯蓄型と保障型がある


学資保険には教育資金を貯めることに特化した「貯蓄型」と、貯蓄にプラスして子供の医療保障や親が亡くなった場合の育英年金などを付加した「保障型」があります。

ニッセイ学資保険は貯蓄型に、ニッセイこども保険は保障型に分類されます。

ニッセイこども保険は親の死亡保障により重点を置いた商品

契約者である親が死亡した場合、ニッセイ学資保険にも払込免除特約がついているので、将来の教育資金は保障されます。

ただ親が亡くなったことによる収入減にまでは対応できません。

その点ニッセイこども保険では親が亡くなった場合、保険期間満了までの間ずっと育英年金として基準保険金額の40%が毎年支払われます。

非常に心強いメリットですが、この保障をつけるために本来の教育資金を貯めるという面ではニッセイ学資保険に劣ります。

具体的には返戻率が低く、元本割れしてしまいます。

貯蓄性を重視するならニッセイ学資保険を選択し、親の死亡保障は他の生命保険商品でカバーするべきです。

ニッセイ学資保険に向いている人

多くの学資保険がある中で、ニッセイ学資保険に向いているのはどんな人でしょうか。

返戻率が高くなる受取総額300万円の契約ができる人


ニッセイ学資保険で高い返戻率を実現するためには、基準保険金額100万円、受取総額300万円を超える契約をしなくてはなりません。

当然月々の保険料は高くなりますから、その負担に耐えられる経済力が必要となります。

こども祝金なし型を選択できる人

返戻率の高さを考えると、こども祝金なし型を選択したいところです。

ただそうすると大学入学時までは他の方法で教育資金を用意しなければなりません。

その準備ができる人向けということができます。

5年の短期払いが可能な人

ニッセイ学資保険の返戻率が最も高くなるのは、5年の短期払いを選択した場合です。

もちろん月々の保険料は上がりますが、子供が小学校に入学する前という、比較的家計に余裕のある時期に保険料の払込を済ませてしまえば、高返戻率というメリットが受けられます。

ニッセイ学資保険は家計に余裕のある人にメリットが大きい

ここまで見てきたように、ニッセイ学資保険の高い返戻率というメリットを最大限に受けるためには、ある程度家計に余裕があることが必要です。

ただそうでなくても、返戻率が100%以下となり、元本割れしてしまう学資保険も多い中、教育資金をしっかり貯めるという目的を叶えられる商品であることは間違いありません。

しっかりとしたライフプランニングをし、比較的家計に余裕のある時期に保険料を払い込むなどの工夫をすれば、メリットを充分に受けられます。

皆様がお得に教育資金を貯められることを祈っています。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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