節約目的の保険見直しには注意が必要?お金の専門家が教えるポイント

人生の中で大きな買い物の1つと言われる保険。家計を見直すときに、毎月決まった高額の保険料の支払いがなんとか抑えられないかな…と思うことも多いです。

一方で「もしものとき」のためのものなので高額でも仕方がない…と諦める人もいます。

実際に毎月支払っている保険料が妥当なものなのか、節約できるとしたら、どのように保険を見直したらいいのか、知りたいでしょう。

ここでは、節約目的で行なう保険の見直しポイントと、保険料の節約が可能な保険の種類、そして節約目的の保険の見直しをする際の注意点を説明していきます。

1.節約目的の保険見直しを行なうポイント

家計の見直しをする中で「節約できるところはないか」と考えたときに思い浮かぶのが毎月の定期的な保険料の支払いです。

「もしものときに手厚い保障が欲しい、けれども保険料の支払いはなるべく抑えたい」というのが多くの人の本音です。

そんな本音の部分をなるべく実現できるポイントをあげてみます。

1-1.加入中の保険保障内容の確認をする

まずは、現状を把握することが何よりも大切です。

つまり、現在加入中の保険の種類とそれぞれの保障内容についてすべて確認することです。

保険加入者の多くは保険に加入した当時とは置かれている生活環境や家族構成に変化があります。

そのため、現在の生活環境や家族構成に見合った保険や保障内容とかけ離れている保険や保障内容をピックアップできます。

次に多いのが、保険加入時に販売員から勧められて、とりあえずつけて置こうなどと、よく理解しないまま保障をつけてしまっているケースです。

今現在加入中の保険保障内容をしっかり理解して、必要な保障と必要ではない保障とを区分けしましょう。

最後に、もしものときに保障される保障額を基準に考えてみて保障額相当のお金が用意できるか、用意できているかを考えましょう。

1-2.保険代理店の無料相談を利用する

加入中の保険や保障内容をしっかり把握し、必要でないものが見つかったとしても、独断で保険の解約をすることはおすすめできません。

保険料の節約を目的としている場合の保険見直しでは、毎月支払う保険料のほうに注意が向いてしまい、本当に必要な保険や保障を解約してしまう危険性もあります。

人によっては契約中の保険会社の担当者に相談すると「解約しない方がいいですよ」と言われ、解約に応じてもらえないから相談しないという人もいます。

もし、契約中の保険会社の担当者に相談しにくい場合は、保険代理店の無料相談を利用するのも1つの方法です。

保険代理店の無料相談であれば、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持った保険のアドバイザーが常駐していて、保険会社の損得関係なく中立な立場で相談にのってもらえます。

保険を解約する前に無料相談を利用することで気がつかなかった盲点に気づくこともあるので、無料相談は無駄だとか、面倒だとか思わずに利用することをおすすめします。

2.節約目的の保険見直しで対象となる保険の種類

では、実際に保険料を節約する目的で見直す保険にはどのようなものがあるでしょうか。

一般的に、必要以上の保障をつけがちな主な3つの保険、年齢を重ねるにつれて必要性の低くなる保険をあげてみました。

2-1.生命保険


保険料の見直しで真っ先に対象になる保険は生命保険です。

なぜなら、生命保険加入者の実に多くの人が「もしものときに備えて加入している」「勧められたから加入している」という実状です。

そのため、生命保険加入時と現在の生活環境、家族構成に見合っていない保障をつけすぎていることが多いのです。

例えば、結婚して子どもが産まれて、もしものときの子どもの養育費や教育費に生命保険の保険料を当てにしていたとしましょう。

生命保険加入時に小さかった子どもが成長し、当時想定していた程養育費や教育費が必要でないことも多いです。

つまり、生命保険はライフステージのタイミングで保険料の見直しや保険料の節約ができる保険と言えます。

2-2.死亡保険

死亡時に保障が受けられる死亡保険も保険料の節約ができる保険の対象です。死亡保険は保険加入者が亡くなってしまった場合に保障が受けられる保険ですが、家族構成や残された家族の収入状況によって必要とされる保障額が変わってきます。

例えば、40代で独身であれば、生涯独身である可能性が高くなってくるので、扶養している親族がいなければ死亡時の保障額は多く見積もっても葬儀費用程度で十分でしょう。

また、家族がいる場合は、死亡保険加入者が世帯主であれば、公的に遺族年金を受け取ることができます。

そのため、もしものときの遺族年金を算出しながら、死亡時に受け取る死亡保障を見直すことができます。

その結果、死亡保険の保険料の節約も十分可能になってくるでしょう。

2-3.女性特有のがん保険

女性特有のがんに特化したがん保険も保険料の節約を考えた場合の見直し対象の保険です。

例えば、乳がんを発症し乳房切除した場合に、乳房再建治療を受けると給付金が支給される保障があります。

もしものときの保障としては女性の心理として心強い保障と思われがちです。

しかし、現在では乳房再建治療にも公的医療保険が適用されるようになったので、自己負担は以前ほど大きくないのが実情です。

したがって、民間のがん保険の保障に必ずしも必要とはいえなくなっています。

また、女性特有の乳がんや子宮がんは40代までがピークで50代以降から徐々に減少していきます。

加入者の年齢によっては必要性の少ない保険になってくるので、保険の大幅な見直しも可能であると言えます。

2-4.医療保険

古いタイプの民間の医療保険の場合、入院60日で支払われる入院保険といった保障がある医療保険がみられます。

当然、60日の入院保険がついていることで、保険料が高くなっています。

しかし、時代の流れで、病気やケガによる療養入院期間を短くすることで、通院治療の期間が長期化する傾向が見られます。

したがって、新しいタイプの医療保険は通院療養に保障をおいた医療保険が増えています。

一方で相変わらず、古いタイプの医療保険によっては保障内容に見合わない高い保険料を支払っているケースもありますので、保険料の節約が期待できます。

3.節約目的の保険見直しで注意したい3つの点

保険料の節約だけに目がいってしまって、ついついやってしまいがちな保険の見直しの失敗。

しものときに保険が役に立たなかった…と後悔しないためにも、保険見直しで注意したい3つの主な点をあげてみました。

3-1.万が一のときに十分な保障を得られるのか?


支払う保険料をなるべく抑えたいという思いから、必要な保険を解約してしまう、もしものときの保障額を減額するなどしてしまうことがあります。

保険はその性質上、目には見えないものです。

そして、もしものときの想像がつきにくいため、ついつい目先のことを最優先しがちです。

特に、現在健康状態に何の問題もなく、生活していく上で、十分に働けているのであれば「病気をして思うように働けない=生活していくことが厳しい」という状況は想像しにくいでしょう。

日々医療技術が進歩しているため、もしものときに命が助かり、後遺症等で十分に働くことができないことも十分あり得ます。

生きていくための保障は盲点でもあります。最悪の状況も考慮して保険の見直しをしていきましょう。

3-2.必要な保障内容まで削っていないか?

保険に加入している人の多くが保険加入時には「もしも」をしっかり考えてから現在見直そうとしている保険に加入しています。

当然のことながら、保険加入当時には何らかの情報や自身の考えからその保険が必要であると判断して加入しているはずです。

そのため、保険の見直しをする前に見直そうとしている保険に加入したときの考えを思い出してみてください。

その結果、保険内容や保障内容をしっかり確認してみたところ削る内容がない場合は保険会社を変更する方法もあります。

つまり、似た保障内容の保険でも保険会社によっては保険料が異なります。

したがって、保険料の節約をする方法には複数の保険会社の似た保険内容と保険料を比較して、納得した上で、保険会社を変更することも保険料の節約になります。

3-3.見直し対象の保険が「お宝保険」ではないか?

生命保険に適用される利率である「予定利率」。

この「予定利率」が高い保険は10年以上前に加入している終身保険にときどき見られるものです。

「予定利率」が高い保険に加入していると、保険会社から予想される利益の分を保険支払い料に還元されるので、保障内容が手厚いわりには月々支払う保険料が安いというメリットがあります。

さらに、この「予定利率」の高い保険に加入していると、加入時から「予定利率」がずっと一定なので加入年数が増えるにつれて、月々支払う生命保険の保険料が他の生命保険と比べて少なくなってくるのです。

つまり、月々支払う保険料は安くなるのに、受け取る保障は手厚いということから「お宝保険」と呼ばれています。

もし解約を検討している保険が「お宝保険」である場合は、解約することによって確実に損することがわかっています。

「お宝保険」は貯金しているつもりで、そのまま放置して置く方が無難です。

節約目的の保険見直しは目先の保険支払い料だけに惑わないようにしよう

一般的に月々支払う保険料は高いので、家計を圧迫することもあります。

そのため、保険料を節約すること自体はまったく悪いことではありません。

しかし、保険料の支払いを節約するがあまり、当初の保険加入の目的を忘れてしまうことも少なからずあるでしょう。

特に、素人の独自判断で保険料の節約目的による保険の見直しや解約をすることはおすすめできません。

もしものときに十分な保障が得られなかった、解約したら逆に損をした、ということも多くあります。

したがって、毎月の保険料の節約だけに惑わされないように、素人判断で決めずに、保険のプロの人の意見にも耳を傾けるようにしましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です